転轍器

古き良き時代の鉄道情景

西唐津

 「西唐津」と「東唐津」は行きたい所ではあったが、非電化時代を見ることはかなわなかった。松浦川対岸に位置したかつての東唐津は「ヒカラ」3文字の標記が珍しい気動車区が置かれ、唐津湾に面した西唐津には煉瓦の3線矩形庫のあるキュウロクの基地があった。九州には都市の名前の頭に東西南北をかぶせた駅がいくつもあり、逆にその駅の方が車輌基地や分岐駅で規模の大きな駅の場合もあった。西鹿児島、西都城南宮崎、南延岡などがその例といえる。

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 所用で通りがかった港町風の通り沿いに西唐津駅を見つける。駅舎の脇から構内がちらりと見えたのでフェンス越しにのぞいて見ると気動車と電車が洗浄線に並んでいた。筑肥線は電化時にスイッチバック式の東唐津からの線形が改められて西唐津へストレートに行けるようになっていた。

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 私の知っている103系1500番台はブルーにクリーム帯の国鉄色であったが、すっかり洗練され都会的なスタイルに変わっていた。

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 気動車のアイドリングで振り返ると唐津線の佐賀行が発車するところであった。キハ47は8000番台を名乗っている。 唐津線西唐津 H24(2012)/7/22