転轍器

古き良き時代の鉄道情景

東九州

富士

列車到着のアナウンスがあわただしく鳴り響く。「まもなく5番線に西鹿児島発東京行特別急行列車“富士”が入ります。危険ですから白線の内側に下がってお待ちください。8号車から14号車は前寄りに連結します…。」を耳にして慌てて背伸びして跨線橋の窓から構…

青島

日豊本線の急行“青島”の名は気動車急行“フェニックス”にゆずっていったんはなくなったが、昭和40年10月広島〜別府“べっぷ”と門司港〜西鹿児島“にちりん”をつないで“青島”は誕生した。中国地方中心都市の広島と南九州鹿児島を結ぶ優等列車は誇らしげなヘッド…

実りの秋

黄金色に輝く稲穂の間を9600の牽く貨物列車が行く。来年の収穫の時期も蒸気機関車の牽く貨物列車は健在だろうかと疑念を抱きつつシャッターを押す。豊肥本線貨物はC58受持ちの豊後竹田1・三重町1の2往復と9600受持ち全線通し1往復の計3往復が設定されていた…

見納めの貨物列車

D51456〔延〕は昭和47年12月横手機関区から南延岡に転属し、以後日豊本線で活躍した。羽越本線時代はテンダに重油タンクを備えていたが転属後撤去されている。日豊本線幸崎〜南宮崎間はこの後4月25日に電化開業を迎え、前日の4月24日、D51485〔延〕+D515…

由布院行

D6064〔大〕の牽く大分17時54分発由布院行644レ 昭和44年当時、久大本線の列車はほとんどが客車列車で構成されていた。上り列車でみると、日田〜鳥栖3、由布院〜鳥栖1、大分〜鳥栖2、大分〜豊後森1、大分〜由布院3、豊後森〜日田1の計11本という状況であっ…

別府湾のぎらぎら

東別府駅の裏山を峠を目指して登った山腹から別府湾が望める。東別府から西大分にかけてのシーサイドコースは高崎山が一気に別府湾にせり出す地形で鉄道と道路は海岸線をなぞるように敷かれている。上り線は眼下に高崎山トンネルの出口が見え、海岸線回りの…