転轍器

古き良き時代の鉄道情景

九州石油のタンク車

 九州石油のロゴは濃い青と薄い青の間に白い羽を広げたコウノトリを配したデザインだった。国鉄時代に何度も会っていたのに写真には残せていない。何を撮りたかったのかわからないコマに、もしや九州石油のマークではないか?とおぼしきタンク車が写っているのを発見する。大分駅5番ホームは長編成の優等列車が入る有効長の長いホームであるが、まさかの単行キハ52がいて時代は大きく変わっていた。 大分 H4(1992)/8

 少し近づいて見るとまちがいないコウノトリマークが付いた異径胴タキ9900と青色タキ35000が連結されている。クハ481を撮ったのだろうがせっかくのチャンスに何故タンク車の形式写真を撮らなかったのか残念だ。 大分 H4(1992)/8

 拡大する。九州石油コウノトリマークがわかる。長めのレンズはタンク車のスタイルがデフォルメされる。

 幸崎行小運転は継続されていた。鶴崎で石油系タンク車を開放し、幸崎へは濃硫酸専用タンク車を牽いて発車する。その幸崎行を本線に残して専用線へ入るタンク車の入換を行っているところに遭遇した。2輛めと4輛めがコウノトリマークのタンク車であった。 鶴崎 H4(1992)/11

 友人からプレゼントされた河合商会Nゲージタンク車2輛セットはなんと九州石油のタキ35000であった。撮り逃がしたコウノトリマークのタンク車は精巧に再現された模型で味わうことができて幸せである。河合商会の貨車シリーズはバラエティがあって食指が動きそうだ。