転轍器

古き良き時代の鉄道情景

寄居


 八高線寄居は東武東上線秩父鉄道が同居する大きな駅で、私鉄の都会的電車線とは対照的な八高線ホームはのどかな雰囲気が漂っていた。ホーム間の側線ではDD51687〔高一〕が次の仕業に備えて待機、無造作に置かれた緩急車は秩父鉄道からの中継貨物を待っているのだろうか。私鉄側の強固な路盤と自動信号機に対して国鉄側の信号鉄管と腕木式信号機、長い味のある跨線橋、この何気ない駅風景は私好みの鉄道情景といえる。高崎行キハ35系編成が発車したところ。 八高線寄居 S52(1977)/5