転轍器

古き良き時代の鉄道情景

D511032


 由布市のホームページに湯布院中央児童公園に保存されているD511032の引取り希望者の募集案内が掲載されていた。以下ホームページから。「蒸気機関車D511032号は、これまで子どもたちを含む市民の方はじめ、観光客へ、鉄道の文化資源としてのPR効果と、公園へ来られる方の利用と鑑賞として楽しまれてこられました。製造から70年以上が過ぎ、老朽化が進み現在では機関車の中への立入は禁止となっています。経年劣化も進み、安全管理も困難となったため、機関車の展示を終了することになりました。日本の経済発展を支えた貴重な産業遺産であるD511032号を保存または利活用して頂き、多くの方々が鑑賞できるような形での展示をしてくださる引取り希望者を募集しています。」
 D511032は昭和30年代初頭から南宮崎電化の昭和49年4月に廃車になるまで南延岡機関区に配属され門司操車場〜宮崎間で活躍した機関車である。日豊本線での仕事を終えた後、昭和53年に開業した湯布院SLホテルに使われ、ホテル閉鎖後の昭和60年に湯布院中央児童公園に移設された経緯がある。  写真:DAITORAILWAY/H.Sさんより提供

 日豊本線幸崎電化以降、南延岡機関区のD51は大分〜宮崎間が運用範囲であった。大分駅3番ホーム中ほどには下り向け機関車停止位置に蒸機時代健在を物語る給水塔が鎮座していた。D511032〔延〕は下り貨物列車の先頭に立って発車準備完了。 大分 S44(1969)/3

 1578レを牽いて北上して来たD511032〔延〕は列車から開放されて大分運転所へと入る。シンダを落し、給水、給炭の後転向して夕方の下り運用まで転車台脇の機留線で休む。この罐のドームは後端部がカマボコ形にカットされていて、この角度から見るとよくわかる。 大分運転所 S46(1971)/8

 D511032〔延〕を斜め横から見る。ドームは完全カマゴコ形ではなく、前端は丸味があるのが見てとれる。 1578レ 日豊本線大分〜高城 S46(1971)/9/15

 転車台から延びる機留線でスエ31と並ぶD511032〔延〕。デッキの歩み板とデフ裏側の補強の様子がよくわかる。デッキ前部に見える蓋は先台車担いバネ点検のためのものと思われる。 大分運転所  S47(1972)/6/11

 日豊本線の線路端でD511032とはよく会ったものだ。給水温め器に装飾を施した485となめくじの9・12がよく遭遇した罐である。D511032〔延〕率いる1596レが津久見で下り列車の交換待ち。重そうなタキ9900が先頭に連結されている。  津久見 S47(1972)/12/29