転轍器

古き良き時代の鉄道情景

D511081

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 汽車の写真撮り始めの頃は、豊肥本線久大本線では見ることのない日豊本線のコンテナ編成が憧れの的であった。黒一色の貨物列車の中でライトグリーンのコンテナを積んだコキはとても斬新に映った。コキ車4輛で迫力はないが、それでも本線の貫禄を感じたひとコマであった。時々最後尾の車掌車がグリーンの黒ずんだヨ5000を見かけることがあった。“たから”号の存在を知っていただけにわが地域を走るコンテナ車の連なる光景は誇らしく思えたものだ。 D511081〔延〕の牽く1578レ 日豊本線大分~高城 S44(1969)/8/11

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 西大分と大分港の入換は大分運転所C58の仕事と思われるが、この時は南延岡のD51が運用間合いであろうか、足を延ばしていた。D511081〔延〕がコキ+ヨを従えて出発信号機手前で待っていた。 日豊本線西大分 S44(1969)/6

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 小ぶりなシンダエプロンと左右取付高さの違う標識灯がおもしろいD511081〔延〕が、上り運用を終えて給水・給炭・転向のため大分運転所へ向かう。偶然の遭遇であったがこの後廃車になっているので貴重なカットとなった。画面右、構内から道路へ飛び出した分岐は日本専売公社専用線である。後方の留置線に下り向きキハ80+キハ82の2輛が見える。特急“にちりん”は7輛編成に隔日2輛の増結が下り向きに付いていたので、もしかしたら大分で落としたのかもしれない。日頃大分運転所にキハ80系が常駐することはないので不思議な光景を捉えていた。 大分 S46(1971)/7/24