転轍器

古き良き時代の鉄道情景

益田

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 山陰本線から日本海の景色を見たくて特急“まつかぜ”小倉~新大阪間の切符を用意し楽しみにしていた。乗車の前日になって西九州から日本海に抜ける台風が通過、山陰本線は寸断され“まつかぜ”乗車はかなわなかった。その後も山陰には縁遠く島根県に足を踏み入れたのは国鉄駅でいうと益田と津和野の二度だけである。益田駅山陰本線山口線のジャンクションで、鉄筋コンクリート2階建ての駅舎は風格さえ感じられた。タクシーの島根ナンバーで山口県から県境を越えたことを意識する。 益田 S52(1977)/8/7

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 キハ26151〔広コリ〕の列車は発車待ちのようで、サボは「小郡ー益田」と読め、山口線小郡行と思われる。山陰本線は本屋寄り1番線が下り、跨線橋で渡る島式ホーム3番線が上りで2番線が山口線の割付かもしれない。 益田 S52(1977)/8/7

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 改札口を出てみると切妻形のキユニ191〔広コリ〕から荷物が降ろされていた。郵便荷物輸送は山陰本線は客車列車が多数走っていたので、この列車も山口線からの到着と思われる。益田駅の立ち寄りはわずかな時間で残念ながら写真はこれだけしか撮っていない。浜田客貨車区益田支区のある広い構内は活気がみなぎっていたにちがいない。 益田 S52(1977)/8/7