転轍器

古き良き時代の鉄道情景

国鉄軌道バス 由布院にて

 豊肥本線内牧駅で見た国鉄軌道バスと全く同じクルマを「由布院駅の側線で見た」と由布院電吉さんから一報があり画像をお借りした。国鉄時代での撮影なので現役の姿かもしれない。ドローバー風の連結棒でトロッコをつないでいる。改めて『保守用車総合データベースMCDB』のホームページを見ると、この軌道バスは昭和42年に走行装置に逆転機を装備したこと、昭和51年時点で国鉄に19輛が在籍していた事が記されている。肥薩線矢岳駅で撮影された人吉保線支区の軌道バスが掲載され、九州管内ではどのような分布だったのか気になるところだ。
 写真の位置は由布院駅起点方構内が収束する辺りから野矢側に分岐した貨物側線で、後方の建物がコンクリートでなければ蒸機時代を彷彿とさせる景色といっても過言ではないと思う。 久大本線由布院 S61(1986)/11 撮影:由布院電吉さん