転轍器

古き良き時代の鉄道情景

国鉄軌道バス(ダイハツライトバス)

 豊肥本線内牧駅の貨物側線に置かれていた「怪しいモーターカー」について、WEBサイト『保守用車総合データベースMCDB』を線路端さんから案内された。それによるとこのクルマは国鉄が開発した軌道バスで、ダイハツライトバスをベースにしたとの事であった。車輛の分類としては「保線作業用自動車」になる模様。
 何気なく撮った怪しいモーターカーであるが、その出自を知ってダイハツライトバスの何とも可愛らしいフォルムとディテールにすっかり魅了されてしまった。国鉄時代、保線区の基地や小さな駅の側線に居たかもしれないと思うとなおさら愛着が湧く。こうしたクルマも鉄道車輛として再認識できたことは驚きとともに収穫であった。何となく知らない世界に足を踏み入れたようで、趣味の壺が増えたような気がする。 豊肥本線内牧 S62(1987)/9