転轍器

古き良き時代の鉄道情景

石炭列車


 田川線は当時の撮影ガイド本に「石炭列車が走る…」と紹介され、それを読んでこの地を訪ねる。次々とやって来る石炭車を連ねた編成は、よく見ると石灰石やセメント用に改造されたセラならぬホラという形式が連結されていて、石炭よりも石灰石の方が輸送量は多かったようである。79668〔行〕の牽くこの編成は純粋セラで組まれているので石炭列車と思われる。補機の力を借りず、規則正しいドラフト音でゆっくりと登ってきた。 462レ 田川線油須原〜内田(信) S46(1971)/4