転轍器

古き良き時代の鉄道情景

日豊本線上り2560レ


 タンク車がたくさん連結された2560レはD51とDF50どちらもが入るスジで、午後2時半頃、大分電車区脇を通過する。昭和47年の「最新SLダイヤ情報」(弘済出版社刊)に掲載されたダイヤで2560レのスジを辿ってみた。宮崎〜大分間で停車時間の長い駅は高鍋・南延岡・延岡・佐伯・津久見・幸崎・鶴崎で、入換、解結作業のある駅と思われる。列車交換、退避での長時間停車は北川・市棚・重岡で、市棚は4本の列車をやり過ごすのがわかる。牽引機は南延岡までがC57かC61、大分までがD51かDF50、門司(操)まではED74かED76の布陣である。この日はDF50532〔大〕が電車区脇を軽やかに駆けて行った。後方の電留線では銀屋根がまぶしいオハネフ12ときれいな丸屋根のオハフ33、回送仕業のC58が待機しているのが見える。 2560レ 日豊本線大分〜高城 S47(1972)/4/22