転轍器

古き良き時代の鉄道情景

室蘭本線の駅から

■苫小牧

f:id:c57115:20200416174524j:plain

 苫小牧のホームに立つと製紙・パルプ工業の巨大な煙突を背景に苫小牧機関区に並ぶ気動車や機関車群に圧倒される。下り列車に乗って窓の外を見ると広大な苫小牧操車場の真ん中にいるような魅惑の鉄道地帯が展開していた。室蘭発岩見沢行225レを牽くD5115〔岩一〕がすべりこんで来た。 室蘭本線苫小牧 S49(1974)/9/10

f:id:c57115:20200416174736j:plain

 下りホームは室蘭発札幌行“ちとせ7号”が停車している。苫小牧操車場から来た上り貨物列車は通過して行く。D51146〔岩一〕の牽く貨物列車は東室蘭操車場行で始発は釧路操車場であった。 4484レ 室蘭本線苫小牧 S49(1974)/9/10

■登別

f:id:c57115:20200416174914j:plain

 夕刻の登別、中線にD511118〔岩一〕が牽く上り貨物列車が退避していた。DD51の下り貨物列車が通過、続いて札幌行急行“ちとせ8号”が到着、少し遅れて函館行特急“おおとり”があわただしく出て行った。 登別 S50(1975)/9/10

f:id:c57115:20200416175003j:plain

 3本の列車をやりすごして汽笛一声D511118〔岩一〕が動き出す。 1294レ 登別 S50(1975)/9/10 

f:id:c57115:20200416175124j:plain

 D51297〔滝〕が冷蔵車の連なる編成を牽き出す。 270レ 登別 S50(1975)/9/11 

f:id:c57115:20200416175202j:plain

 複線の室蘭本線は列車密度が高く、登別は鈍足の貨物列車が退避する中線が設けられていた。 D511120〔岩一〕が煙もうもうで下りホームに入って来た。 225レ 登別 S49(1974)/9/11 

■追分

f:id:c57115:20200416175336j:plain

 追分の構内はとてつもなく広く、ヤードは貨車で埋まり活況を呈していた。D511085〔岩一〕の牽くセキ編成は室蘭本線の列車のようだ。 5993レ 追分 S49(1974)/9/10

f:id:c57115:20200416175417j:plain

 C57135〔岩一〕の牽く室蘭行が発車を待っている。 228レ 追分 S49(1974)/9/10

f:id:c57115:20200416175455j:plain

 追分は国鉄蒸気機関車の最後の地。この年名寄から来た39679〔追〕はいつもの入換の仕事をこなしていた。 追分 S50(1975)/9/12

■栗沢

f:id:c57115:20200416175558j:plain

 C5757〔岩一〕の牽く岩見沢行227レとC5744〔岩一〕の牽く室蘭行228レが交換する。 栗沢 S49(1974)/9/17

岩見沢

f:id:c57115:20200416175646j:plain

 C5757のナンバープレートは形式の57と機番の57で若干違って見えるのは目の錯覚だろうか。それぞれの5と7の字間が機番の方が間隔が開いているような気がする。追分で見たC57135と比較すると公式側だけに付いたデッキ上コの字形の手摺りが取り付けられていない。架線注意標識は1箇所だけ。煙室ハンドルの取手は1本だけ、と装備はさまざまのようだ。 岩見沢 S49(1974)/9/17