夕方の宮地行の補機を務める69616〔熊〕が給炭線脇でスタンバイしている。石炭満載のテンダのプレートは形式入が付いている。テンダ輪郭の縁取りやキャブの屋根と下回りの曲線が優雅に見える。 熊本機関区 S47(1972)/3/29
熊本機関区の給炭設備はアメリカンタイプと呼ばれ、鹿児島、鳥栖、直方機関区の形態とよく似ていた。最近になって熊本機関区の給炭設備はスキップホイスト式給炭設備と知った。(鉄道模型趣味No.941)
炎天下の中、上り貨物列車を待った。パイプ煙突の69616〔熊〕が軽やかに通り過ぎて行った。この時は9600の牽く列車は貨物1往復と旅客1往復が設定されていた。 794レ 豊肥本線滝尾~下郡(信) S44(1969)/8/10
下郡信号場からは一見複線区間のように見える線形は、日豊本線と豊肥本線の単線並列の配線である。この先大分寄り、ゆるやかな右カーブの先に場内信号機があり、その中継のためこの位置後方に日豊本線は上り、豊肥本線は下りの、丸い形の中継信号機が建っていた。タンク車を従えた69616〔熊〕はボックス形の煙室扉ハンドルが特ちょうであった。 795レ 豊肥本線下郡(信)~大分 S44(1969)/10
69616は宮地機関区引継時から熊本を離れることなく、59670と69665と共に熊本で最後を迎えた罐である。いつもの上り貨物列車はワム3、トラ3に締めくくりのワフで7輌の軽量編成であった。 794レ 豊肥本線滝尾~下郡(信) S45(1970)/8