転轍器

古き良き時代の鉄道情景

伊予鉄道松山市内線

 松山市の中心部、松山市駅前のロータリーに出ると、柑橘王国愛媛を象徴するオレンジとベージュのツートンカラーの路面電車が行き交っていた。新旧さまざまなタイプがやって来ては出て行く様は見ていて飽きることはなかった。

f:id:c57115:20210823165306j:plain

 モハ50形モハ51 昭和26年登場の古参組。深い屋根と前面3枚窓上の庇が精悍な顔に見える。車体側面の伊予鉄社紋は“イ”を4つ組合せたひし形で「いびし」と呼ばれるらしい。 城南線松山市駅前~南掘端 H26(2014)/10/8

f:id:c57115:20210823165207j:plain

 モハ50形モハ52 51~53の3輌が同じグループ。集電装置は登場時のポールからビューゲル、その後Zパンタに換装されている。 城南線松山市駅前~南掘端 H26(2014)/10/8

f:id:c57115:20210823165456j:plain

 モハ50形モハ69 車体側面は補強のようなリブが入っている。屋根は浅く同じモハ50形といってもさまざまなバリエーションがあるようだ。「試」の丸形サボを付けている。 城南線松山市駅前~南掘端 H26(2014)/10/8

f:id:c57115:20210823165557j:plain

 モハ50形モハ66 城南線松山市駅前~南掘端 H26(2014)/10/8

f:id:c57115:20210823165652j:plain

 モハ2000形モハ2006 モハ2000形は元京都市電で、昭和53年廃止後松山に移り、車体改装の後昭和54年から55年にかけて始動している。 城南線松山市駅前~南掘端 H26(2014)/10/8

f:id:c57115:20210823165752j:plain

 モハ50形モハ57 松山駅前から市街地を眺めると伊予鉄道高浜線と平面交差し、駅前で直角に曲がる市内線の軌道が見える。そのカーブした先に「電車のりば 道後温泉・市駅方面ゆき」のネオンサインが目立つJR松山駅前電停がある。 JR松山駅前 H26(2014)/10/8

f:id:c57115:20210823165831j:plain

 モハ72は昭和38年製、モハ2101は平成14年製、年の差39の新旧が並ぶ。 松山市駅前 H26(2014)/10/8

f:id:c57115:20210823165912j:plain

 モハ2100形モハ2101 平成14年に登場した連接構造でない超低床車。まるて四角い箱がレールに載っているような感じ。 城南線松山市駅前~南掘端
 H26(2014)/10/8

f:id:c57115:20210823170007j:plain

 モハ2100形モハ2109 こちらはカラーリングが異なりオレンジとグリーンが並ぶとまさに柑橘系。 城南線松山市駅前~南掘端 H26(2014)/10/8

f:id:c57115:20210823170054j:plain

 松山市駅は鉄道線と市内線、バスターミナルが集まる松山の交通の中心地に位置する。屋上観覧車のあるターミナルビルは圧倒的な規模を誇る。道後温泉行の超低床電車が市駅を後にする。 H26(2014)/10/8