転轍器

古き良き時代の鉄道情景

安岡

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 安岡は下関から3つめ、曲線上に設けられた2面2線のこじんまりとした駅であった。朝の安岡は下関への通勤・通学客で賑わっていた。小倉発の長門市気動車列車が先着で待機、間を置かずDF50565〔米〕が滝部発の長い編成を従えてカーブするホームに入って来た。山陰本線下関口では10往復の客車列車が走っていた。 834Dと843レの交換 山陰本線安岡 S49(1974)/5/2

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 続く下り列車は集煙装置付D51720〔長〕が長門市発下関行845レを牽いて入って来た。長門機関区に集煙装置のD51は確か居なかったと思うので、調べてみると山口線DL化の際に山口線管理所から転属してきた罐ということがわかった。 山陰本線安岡 S49(1974)/5/2

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 昭和48年10月に山口線はDL化され、山口線管理所の集煙装置を付けた数輛のD51長門機関区へ転属している。D51720〔長〕はその内の1輛で、撮影後集煙装置は外されてしまったようで、スマートな長工式集煙装置装備の姿は貴重なカットとなった。 下関運転所 S49(1974)/5/2