転轍器

古き良き時代の鉄道情景

編成から外されたサハシ

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 昭和53年3月の車輛配置表で大分のサハシ455は18輛(1~13・15・17・19・23・25)が配置されていた。昭和53年10月改正は475系の九州島内急行編成の統一化が行われている。ビュッフェが廃止されたサハシ455は基本編成6輛化に向けて編成から外されていったものと思われる。大在に留置されたサハシ455の一群に目が止まった。 サハシ455-6〔分オイ〕 日豊本線大在 S53(1978)/7/14

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 博多~熊本間“ぎんなん”、博多・熊本~西鹿児島間“かいもん”、博多・小倉~大分間“ゆのか”、門司港・別府~宮崎間“日南”の475系急行が基本6輛・付属3輛に統一されようとしていた。 サハシ455-4〔分オイ〕  日豊本線大在 S53(1978)/7/14

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 475系は昭和48年10月改正で付属編成が南福岡から大分に配置替えとなり、昭和50年3月改正で基本編成が鹿児島から転属し、475系全車が大分配置となった。 サハシ455-4〔分オイ〕  日豊本線大在 S53(1978)/7/14

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 サハシ455は昭和40年7月から12月にかけて23輛が南福岡に新製配備され、山陽・九州急行の“つくし”・“はやとも”・“有明”・“山陽”等で運用された。当時は基本8輛、付属4輛で組まれ、サハシ455は基本と付属の各編成に組込まれ、フル編成はビュッフェが2輛入る豪華さであった。 サハシ455-12〔分オイ〕  日豊本線大在 S53(1978)/7/14

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 趣味誌に掲載された車輛の動きをエクセル入力し、車番順に並べ替えたのが上記の表である。大分電車区配置のサハシ455-18輛の内、サハシ455-10以外は見つけることができ、昭和53年9月から翌54年10月までに漸次廃車されたことがわかった。

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 大分配置のサハシを探していくうちに、全国でも同様な半室ビュッフェ車の撤退が行われていたことに気づく。新潟のサハシ165は“佐渡”、長野の碓氷峠通過仕様サハシ169は“妙高”や“志賀”、松本のサハシ165は“アルプス”で運用されていたものと思われる。時刻表巻末の編成案内にはコーヒーカップのイラストが入った編成図を見ることができたが、かなり早い時期から「ビュッフェ営業休止」の但書きが添えられていた。仙台と金沢は451・455両系列が揃い、“まつしま”や“ばんだい”、“立山”や“ゆのくに”でコーヒーカップを見つけることができた。昭和50年代にかけて特急増発や高速化、効率化も相まって食堂車とともにビュッフェ車もその役割を終えようとしていた。趣味的には全国の鉄道地図から配置区や形式、運用列車に興味が注がれる。