転轍器

古き良き時代の鉄道情景

豊の国号 昭和56年12月6日

 出区準備完了。きょうの仕業は12系5連を従えて別府へ回送、別府から三重町を往復し、12系は別府に残してC581は単機で帰区する。 大分運転所 S56(1981)/12/6

 客車留置線の12系を迎えにいざ行かん!

 12系のテールマークも機関車と同じデザイン。

 4番ホームへ据え付け。

 C581は分オイの12系5連を従えて始発駅別府に向かう。大分8:18発、西大分8:20:30、東別府8:35通過、別府8:40着のダイヤであった。 回9704レ 日豊本線東別府~西大分 S56(1981)/12/6

 “豊の国号”回送編成は遠くたなびく湯けむりや山腹のホテル街を背景に別府市街の高架へと向かう。 回9704レ 日豊本線東別府~西大分 S56(1981)/12/6

 奥豊後大野川沿いの河岸段丘を行く。犬飼から上り坂となってC581は煙の勢いを増して力行する。 9704レ“豊の国号” 豊肥本線菅尾~犬飼 S56(1981)/12/6

 久しぶりの蒸機列車にカメラの手も震える。スハフ12の窓から溢れる笑顔に感動。

 三重町11:08着。構内は“豊の国号”見物の大勢の人でごったがえしていた。下り線は“火の山1号”が入線したところ。この後機関車の回りで記念撮影が始まり、物々しい警備の緊張感も伝わってくる。貨物側線の水運車ミム100はC581への給水用のようだ。 9704レ 豊肥本線三重町 S56(1981)/12/6

 9年ぶりに帰って来た豊肥本線のC58。汽車見物にこれだけの人が集まったのはお召列車が走って以来かもしれない。