転轍器

古き良き時代の鉄道情景

直方


 直方駅4番ホームにC5551〔若〕牽引の原田発門司港行1734レがすべり込んで来た。昭和45年4月号の時刻表から筑豊本線の客車旅客の運用区間を拾ってみた。下りは若松〜原田2、若松〜飯塚4、門司港〜直方1、門司港〜原田2、直方〜原田1、飯塚〜原田1の計11本。上りは原田〜門司港3、原田〜若松3、飯塚〜若松3の計9本。これらの旅客列車の機関車は若松機関区のC55とD50が担当で、C55ー7輛(3・19・46・51・52・53・57)、D50ー4輛(90・140・205・231)が配置されていた。  筑豊本線直方 S45(1970)/8

 直方駅1番ホームからC11302〔行〕牽引の直方13時07分発伊田行231レが発車する。となりの貨物本線ではD6067〔直〕の牽く石炭列車が待機している。昭和46年4月時点で伊田線は上下17本のC11客車列車が設定され、直方機関区と行橋機関区のC11がその任に当たっていた。各線区のDC化は日田彦山線添田線が昭和46年3月、伊田線田川線宮田線は47年3月に達成されている。 直方 S46(1971)/8

 直方駅本屋と1番ホームの間に3本の貨物本線があり、そこに並ぶ貨物列車の編成は圧巻であった。枝光から船尾に向かうホキ8000の空車返送列車は直方から牽引機が替わり、39601〔直〕+59681〔後〕の重連が連結され伊田線へと入って行く。  直方 S46(1971)/8

 本屋側の貨物本線をD6027〔直〕が牽く石炭車空車返送編成が通過する。セラ1群の編成の中で高さの低いセム4500が混じっているのがわかる。 直方 S45(1970)/8