転轍器

古き良き時代の鉄道情景

国鉄 旅情かきたてられるキャッチコピー

 国鉄に憧れたあの時代、たぶん駅の旅行パンフレット等が並べられたコーナーに、国鉄をPRするA4サイズのリーフレットが置かれていたと思われる。ビジュアルに魅かれて手にしたのであろう。大切にファイルしていたのを発見した。古き良き時代の国鉄を思い出してみたい。裏面は「憧れた国鉄」の事が素敵につづられているので要約ではなく全文を転記する。

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いま、何時ごろ?どこを走っているのかしら?
 午前2時、列車は仙台駅を通過しました。お客様の安全を見守って、全国で約7万人の職員が働いています。
  裏面 
●朝まで、どうぞごゆっくりおやすみください
 ピーッ、ゴトゴトン、ゴトゴトン…夜も深まってあちらこちらの寝台から、静かな寝息が聞こえる頃。この特急寝台列車を運転する機関士と、お客さまのお世話をする車掌が、列車の安全を見守りながら仕事をつづけています。列車が通過する駅でも、停車する駅でも、出札・改札の駅員をはじめ、安全な運転を守るために、信号や踏切りの係員が一晩中起きて働いています。また、線路や架線を点検したり、修理の手を加える保線の作業員が、この列車の通過を線路のわきで待っています。列車の少ない夜間に、保線の作業を集中しておこなうためです。
国鉄マン、2人に1人は不規則勤務です
 こうした徹夜の仕事をふくめて、国鉄の職員は、夜間の勤務や交代の勤務がとても多いのが特徴です。それに、日曜も、祭日も、お盆も、お正月もなく、1年365日まい日働かなければなりません。数字であげますと、このような不規則勤務をしている国鉄職員は、いま全国で23万1千人。これは全国鉄マンの53.6%にあたります。もちろんふつうの会社でも、夜間の勤務や不規則な勤務はあります。でもその割合は公務員ー10.3%、民間ー18.3%となっています。また、ご存知のように仕事の内容も複雑で、いろいろ種類も多く、およそ50種類をこえるパターンにしたがって、まい日まい日、勤務をくりかえしているのです。
●これからも安心して旅行ができるように
私たち国鉄は、雨の日も風の日も、1年中休むことなく、まい日1,900万人のお客さまと、50万トンの貨物を運びつづけています。そして、そのために全国2万キロの線路の上で、1日に地球を50回まわる列車を、43万人の職員が、キチンキチンと列車ダイヤにあわせて動かし、その安全を見守っています。しかしこれも、みなさまの足・国鉄の使命と覚悟しています。これからも、お客さまの安全と、より快適な旅行のサービスができるように、努力をかさねていきたいと思います。