転轍器

古き良き時代の鉄道情景

日田 国鉄時代を懐かしむ

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 民営化後の日田構内を光岡側から見る。線路配線は以前と変わらず画面右、本屋寄りの貨物側線が無くなっている。国鉄時代に撮影された写真には中線にワフ1輛がぽつんと置かれ貨物列車が組成されていた。その中線は健在で車輛留置に使われているようだ。四角い箱が2つ並んだ信号機は進路表示機だろうか。国鉄時代では見られなかった信号機だと思う。 日田 H1(1989)/1

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 国鉄時代の面影が色濃く残る機関区風景。日田は門司鉄道管理局管内で後藤寺機関区の日田駐泊所が置かれ日田彦山線のC11が配置されていた時期があった。全盛期の構内照明塔も健在で、詰所や信号てこ扱い所の雰囲気はコンクリートの電柱と得体の知れない信号機が無ければ蒸機時代そのものと言っても過言ではあるまい。 日田 H1(1989)/1

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 国土地理院地図・空中写真閲覧サービス MKU654X-C13A-5 昭和40(1965)年 吉井から

 趣味誌や地域写真集に掲載された昭和30・40年代の日田駅の写真を見ると、広い構内の外側に建築資材用に製材された木材が延々と積まれ、トラックや貨車の積み卸し用のクレーンが設置されていた。構内はずれには駐泊所設備があり、2線車庫・転車台・給炭台・給水塔・客車留置線が展開する景色はさながら中規模な機関区風景であったと思われる。航空写真左上が機関車施設、ホームに7輛くらいの気動車列車が入ろうとしている。中央左下の駅前ロータリーの活気が伝わってくる。

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 日田彦山線を乗り通して日田に降り立った時に撮ったキハ1067〔門カタ〕の後方に日田構内が写っていた。給水塔と給炭台が見える。照明塔は遠くに霞み構内の広さがわかる。ターンテーブルは列車内から日田入構の際に確認できた。グリーン塗装だったような記憶があるが定かではない。 日田 S51(1976)/9/20

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 中線を挟んでキハ55178〔分オイ〕先頭の上り鳥栖行を見る。本屋上り側の貨物側線にワムが入っている。 636D 日田 S51(1976)/9/20

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