転轍器

古き良き時代の鉄道情景

文通の写真から 鹿児島機関区

 鹿児島本線のC61は全機(12・13・14・31・32・33)鹿児島機関区に配置され、熊本~鹿児島間で活躍していた。この時奥羽本線のC61は6輛(2・18・19・20・24・28)が秋田~青森間で運用されていた。鹿児島電化が成った昭和45年10月は鹿児島の6輛は廃止されてしまったが、翌年の奥羽本線電化で奇しくも青森の6輛は宮崎へやって来ることとなる。 C6112〔鹿〕 鹿児島機関区  S44(1969)/8 撮影:NOMUさん 所蔵:転轍手

 鹿児島本線のC60は鹿児島に7輛(16・18・26・28・29・37・107)、熊本に2輛(17・102)が配備されていた。16と18は青森からの移動で煙突両脇に小形デフを付けた東北装備のまま稼働していた。熊本のC6017は緑ナンバーで東北時代は盛岡配置であった。熊本の2輛に定期運用は無いようで臨時急行を牽いて鹿児島に来た時の対面かもしれない。 C6017〔熊〕 鹿児島機関区 S44(1969)/8 撮影:NOMUさん 所蔵:転轍手

 SLブームに唯1輛生き残ったB20は鹿児島機関区のマスコット的存在であった。豆機関車は三角屋根の下まで石炭車を牽いて来て、ピットに落とされた石炭は背の高い給炭槽に梯子のような昇降機で上げられる。 B2010〔鹿〕 鹿児島機関区 S44(1969)/8 撮影:NOMUさん 所蔵:転轍手