転轍器

古き良き時代の鉄道情景

2017-01-01から1年間の記事一覧

能登路3号

金沢と珠洲・穴水・七尾を結ぶヘッドマーク付の急行“能登路”は季節列車も含めて10往復が運転されていた。大阪発着の“ゆのくに”併結列車もあって、能登半島は長大編成の気動車列車が行き交う観光路線ということを知る。 306D“能登路3号” 七尾線羽咋〜千路 S5…

七尾線

能登半島を縦断するローカル線は津幡〜輪島間107.9㎞の七尾線と穴水〜蛸島間61.1㎞の能登線である。北陸のローカル線はどの線も貨物輸送が盛んであった印象がある。牽引機はDE101532で、定かではないが敦賀第一機関区配置と思われ、金沢運転所にもDE10配…

吉四六-きっちょむ-

ジョイフルトレイン華やかりし頃、昭和の時代もあと少しという時、見たことのないキハ28を撮っていた。大分県の花と鳥である「豊後梅」と「めじろ」をデザインしたキハ28+キハ58はジョイフルトレイン“吉四六”として団体列車等に使われていた。その後塗色も…

サザンクロス

「パノラマライナーサザンクロス」はJR発足時、昭和62年に誕生している。牽引機も12系改造の客車の塗装に合せてED76とDE10の専用機が準備された。ED7678は前パンで北上して行った。 日豊本線西大分〜大分 H4(1992)

キハ26408

大分駅の東西には市街地を縦断する踏切があって、東は貨車入換で、西は運転所に出入りする機関車や気動車・客車入換で、いずれも名だたる開かずの踏切であった。西側の大道踏切は気動車列車の転線で遮断機が降りていた。待っている時間に通過する列車をスナ…

開かずの踏切

14年後の大道踏切。相変わらずの開かずの踏切であった。変わったのは踏切が自動化されたこと。遮断機が降りる有人の踏切から、いわゆる第一種と呼ばれる自動遮断機の踏切になっていた。道を塞ぐ列車はグレードアップされた寝台特急“富士”で12号車が通るとこ…

熊本機関区

撮影時はJR化以降なので現業機関の名称は変わってしまっているが、私の呼称は熊本機関区でないとしっくりこない。蒸機時代の訪問は機関車だけでねぐらは撮らずじまいであった。九州西側の鉄道の開通は早く、九州鉄道時代の明治24年には門司〜熊本間が開通…

49675

苅田港へ運ばれる石灰石とセメントが満載された重量列車を押して油須原に到着した49675〔後〕。補機はここで開放されしばし休んだ後、単機で後藤寺に戻る。デフ無し、化粧煙突のスタイルは重厚感がある。「架線注意」標識はフロントデッキとサンドドーム、テ…

ED7611

ED76は門司機関区配置の1〜8(昭和40年製)と、大分運転所配置の9〜26(昭和42年製)の26輛が揃っていた。大分運転所のED76は電化時投入の18輛から、その後昭和44年に27・28、45年に29・30が増備されて22輛体制となり、日豊本線と鹿児島本線は熊本まで運…

快速祖母

豊肥本線乗入れ、別府発豊後竹田行快速“祖母”が軽快なエンジン音で駆けて行った。最後尾はバス窓スタイルがうれしい熊本機関区のキハ559で、前後の55系と中間2輛の58系と車体幅の違いがよくわかる。キロ28のグリーン帯も確認できる。当時、カラーフィルムは…

東小倉界隈

鹿児島本線門司〜小倉間は門司操車場や東小倉貨物駅があって多数の線路が収束することなく続く楽しい区間である。その線路沿いの海側を併走する国道199号線を通る車中から、鹿児島本線とは関係ない位置に線路が敷かれているのに気づく。思わず立寄ってみると…

450立方呎

78684〔大〕はテンダに優雅なローマン書体の形式入プレートを付けていた。テンダの輪郭と整然と並ぶリベットの列が老機関車の貫禄を醸し出している。ナンバープレートの下にある「450立方呎」の文字が浮き出たテンダ形式のプレートに目が奪われる。後年調べ…

D519のテンダ

転車台から延びる機留線にD519〔延〕がテンダを見せて待機している。テンダ形式プレートは拡大すると「12-17C」(?)のようにも読める。通常D51のテンダは8-20形式で、C55全盛時代に行われたテンダ振替の名残りなのか、と思ってしまう。C55の日豊本線通…

石炭列車

田川線は当時の撮影ガイド本に「石炭列車が走る…」と紹介され、それを読んでこの地を訪ねる。次々とやって来る石炭車を連ねた編成は、よく見ると石灰石やセメント用に改造されたセラならぬホラという形式が連結されていて、石炭よりも石灰石の方が輸送量は多…

立野

C12222〔熊〕が高森から牽いてきた混合列車の客車を開放して貨車の入換を行っている。高森からの貨車は立野で豊肥本線に中継される。熊本機関区には高森線仕業に2輛のC12(222・252)が配置されていた。C12222の前照燈はシールドビームで南延岡のC12とは…