転轍器

古き良き時代の鉄道情景

ED7611


 ED76は門司機関区配置の1〜8(昭和40年製)と、大分運転所配置の9〜26(昭和42年製)の26輛が揃っていた。大分運転所のED76は電化時投入の18輛から、その後昭和44年に27・28、45年に29・30が増備されて22輛体制となり、日豊本線鹿児島本線は熊本まで運用された。20系ブルートレイン“富士”は西鹿児島から8輛の基本編成で北上し、大分で附属編成7輛を足して15輛のフル編成となる。待ち受ける線路端では、機関車のモーターの唸る音で始まり、長く長く続く「カシャン、カシャン…」の20系客車のジョイント音、最後に電源車のディーゼル発電機が響いて長編成列車通過の醍醐味を味わうことができた。前掲写真の右横に見えるのが、引上げ線で附属編成を従えて待機しているED7611である。 8レ“富士” 日豊本線西大分〜大分 S44(1969)