転轍器

古き良き時代の鉄道情景

蒸気機関車

C11200

手持ちの配置表で履歴を追うと昭和36年門司、43年門司、46年鳥栖、48年志布志とわかる。昭和15年新製以降長く門鉄管内で稼働、志布志に移ったのは46年以降と思われる。志布志機関区(←志布志古江管理所)のC11は日南線と大隅線の運用であったが蒸機末期のこ…

C1255

C1255〔延〕も前面プレートは形式入の大形サイズが付いていた。南延岡機関区のC12は戦前から55・93が配置され移動することなく日ノ影線と延岡・南延岡の入換に従事していた。九州管内では高森線(熊本区2輛)と指宿枕崎線(鹿児島区3輛)がC12の線区であ…

C1293

南延岡機関区は日ノ影線貨物用として55と93の2輛のC12が配置されていた。日ノ影線は昭和47年7月22日高千穂まで延長されて高千穂線となり、日ノ影までの定期貨物がなくなって臨時1往復を受け持つだけとなっていた。2輛のC12とも形式入ナンバープレートを持…

29661

筑豊で活躍した29661〔後〕はデフ無し継足し化粧煙突、ランボード一直線の美しい機関車と思う。特にシリンダー上のボイラ支えの優雅なカーブは絶妙な美しさといえる。テンダも古さを感じる8620によく見かけた450立方呎形といわれるタイプと思われる。長年若…

C50118

初めて行橋機関区を訪れた際、機関区裏手に展開する全盛期を思わせるような広大なヤードに興味を魅かれた。すでに役目を終えて荒地のような側線に入って行くと、客貨車区ヤードのいちばん奥、草むしたレールにひっそり佇むC50を発見した。錆もそんなに出て…

D51222

南延岡機関区のD51は14〜15輛配置で本線貨物を賄っていた。昭和46年頃から廃車と転入でメンバーチェンジが始まり、この時期の移動例を見るとD5146早岐、D51176熊本、D51361鳥栖、D51541出水、D51567門司と九州各地から南延岡入りし、D51222は昭和46年…

D51444

3つ目のD51444と逢った。網走行1529列車が石北本線金華駅に進入しタブレットを渡そうとするところ。前照灯と副灯の2灯は通常装備で右側の後部標識灯のようにも見えるのは予備灯ということか…。堅強なスノウプラウで前面が締まって見える。鷲別機関区で函館…

D51333

D51333は手持ちの配置表によると、昭和32年函館、昭和36年函館、昭和43年岩見沢、昭和46年小樽築港、昭和48年追分と北海道内を渡り歩いた道産子罐と思われる。北海道仕様の切詰めデフレクタとデッキ上の手摺、回転式火の粉止が九州機を見なれた目には異様に…

栗沢

岩見沢からC5757〔岩〕牽引の上り室蘭行オハフ6234〔札ムロ〕に乗車する。ひと駅目の万字線が分岐する志文は大きな駅であったと思われるが記憶に残っていない。次の栗沢は室蘭発岩見沢行と交換するのでホームに降りて駅風景をスナップする。セキを連ねた長…

C58262

C58262〔大〕は昭和46年9月、新見機関区から大分運転所へ転属した罐である。新見時代は集煙装置を装備していたが転属時に外さたものと思われる。豊肥本線での稼働はわずかで47年6月のDL化までの約半年であった。C58262〔大〕は豊後竹田からの臨貨を牽いて…

D51949

D51949〔延〕は一時柳ヶ浦機関区に籍を置いたことのある罐で、南延岡機関区では唯一の門デフ装備車であった。D51949〔延〕とは大分運転所で一度、本線上ではこの時が最初で最後、二度会っただけで昭和47年5月には廃車となってしまった。 593レ 日豊本線高…

59647〔行〕

行橋駅小波瀬寄り構内から田川線へ入る列車を待つ。苅田港発の田川線貨物列車は小波瀬から日豊本線を下り、行橋の中線に入る。59647〔行〕の牽く伊田行は向い合せのセフ2輛だけの編成であった。9600の外観はバラエティ豊かで煙突、デフレクタ、ランボード、…

ギーゼルエジェクタ

紅葉山駅で出会った精悍ないでたちの機関車はギーゼルエジェクタ装備のD51だった。初めて見る変わった煙突に圧倒される。紅葉山は貨物ヤードを備えた大きな駅で、本屋からホームまではかなりの距離があって何本もの側線を渡って上りホームにたどり着く。そ…

キュウロク…2輛

駅から線路端を歩いて長い編成が収まる高い位置を探していた。背後から汽笛の音が聞こえる。思わず振り向くと足元のレールには車輪の振動が伝わってきてまるで怪物が早足で迫って来るような切迫感を味わう。犬走りの脇に寄って遠慮がちに構えた構図はあせっ…

D519

発車待ち 鶴崎は臨海工業地帯に位置する貨物扱いの多い駅で、大在寄り北に分岐する専用線が敷設されていた。石油コンビナートから日通のディーゼル機でタンカーが運ばれ、鶴崎の側線で国鉄線に中継されていた。大分駅頭でよく見かけた貨物列車は編成前部はタ…

乙津川橋梁

D519〔延〕 昭和47年当時、日豊本線大分〜宮崎間の貨物列車は南延岡機関区のD51が牽引していた。「なめくじ」は9・12・46の3輌が在籍し、なかでも9と12はよく線路端で会ったものだ。 D51 9〔延〕の引く南延岡発門司(操)行1596レ 鶴崎駅は乙津川と大野川…