転轍器

古き良き時代の鉄道情景

飯田線小坂井

 EF10のラストナンバーであるEF1041〔豊〕が短い編成を連れて小坂井に入って来た。駅長が出迎えている。飯田線の貨物列車はEF10がED17・18・19を置換えて豊橋~飯田間を、飯田~辰野間はED61改造のED62が使われていた。

 飯田線ではEF1020とEF1041の2輛と会った。20号機は丸みのある車体に対して最終タイプの41号機は角形車体で印象が異なる。

 クハ47076〔静ママ〕は流電の中間車サハ48に運転台を設けた改造車とのこと。

 クハ47は前歴からさまざまな顔があるようで、クハ47151〔静チウ〕は前照灯が埋め込みなのでクモハ73のように見える。

 前面貫通扉のある車輛のスカ色の塗分けは、貫通扉のラインに沿ってRが付けられている。

 前にも後にも飯田線へ足を踏み入れたのはこの時の唯一度。朝のほんの数時間だけのスナップであったが、飯田線の古豪たちを収めることができて収穫であった。とりあえず撮った車輛たちの正体を解き明かす作業は苦しくも、「好きこそものの上手なれ」であろうか。 飯田線小坂井 S51(1976)/3/26

 帰路に就くのに初めて流電クモハ52に乗車した。車内先頭の丸みのあるカーブは小学生の頃に乗った流線形気動車の先頭に立った錯覚に陥ってしまうほどよく似た空間であった。

 大分交通耶馬渓線キハ105“せせらぎ” 中津 S47(1972)/1/6
 流電クモハ52も大分交通キハ105(元北九州鉄道ジハ61)も流線形ブームに湧く昭和10~11(1935~1936)年にかけての製造であった。