転轍器

古き良き時代の鉄道情景

鎮西橋の電車通り 西鉄北九州本線

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 鎮西橋電停は併用軌道の国道3号線が県道に変わる地点で、国道3号線関門トンネルに向かって右にそれ国道2号線と名前も変わる。電停位置に関門橋中国自動車道への案内標識が建っていた。方向幕「門司」を掲げた615が鎮西橋で信号待ちをしている。はて、ここは門司港なのに、この先の終点が門司?と思ってしまう。国鉄線は関門トンネルが開通した際、門司は「門司港」へ、大里は「門司」へと改称されが、西鉄電車は旧来の地名のまま、門司港地区は「門司」、門司地区は「大里」や「門司駅前」の電停名であった。 鎮西橋 S60(1985)/4/8

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 561系は561~591が福岡市内線から北九州線に転籍したグループのようだ。ナンバーは601系とちがってローマン車体の貼付けタイプで風格を感じる。方向幕の書体は門司で会った電車は皆筆字体であったが、門司港で見た電車は丸ゴシックであった。幕はさまざまなタイプがあるのだろう。 鎮西橋 S60(1985)/4/8

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 潮の香り漂う桟橋通からの繁華街を行く。後方は三角山の稜線であろうか。 鎮西橋~桟橋通 S60(1985)/4/8

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 優雅な石造りの日本船舶通信ビルの前を門司行615が通る。601系と前出の561系は屋根の形状や前面の表情はかなり異なり、側面窓を数えると561系はドア間9に対して601系は同10あって車長も601系の方が長いようだ。 鎮西橋~桟橋通 S60(1985)/4/8

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 桟橋通を海側に進むと重厚な門司港駅舎が見えてくる。駅前ロータリーの桜は満開に咲き誇っていた。待機していた西鉄バスはあわただしく停留所に向かう。 S60(1985)/4/8

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 電車通りから見えた春爛漫の関門海峡門司港の留置線に50系と旧形客車が並んでいた。 S60(1985)/4/8