転轍器

古き良き時代の鉄道情景

古枕木柵─豊肥本線


 昭和40年代の線路際は道路や民家を隔てるのに古枕木を組合せた柵をあちらこちらで見ることができた。これに鉄道通信線電柱が加わると古き良き鉄道情景が盛り上がる。カメラを構えた下郡第一踏切はR400の左曲線上に設けられている。加速のついたC58124〔大〕の牽く721レは制動音をきしませながらカーブを通過して行く。この先下郡信号場で大分電車区の入出区線と合流し大分川橋梁を渡る。橋梁を渡る轟音が聞こえなくなると列車はもう大分駅手前の場内信号機辺りに差しかかっているはずである。 豊肥本線滝尾〜下郡(信) S45(1970)/8