
3番線の貨物列車は早朝大分を発って夕方鳥栖へ辿り着く694レと思われる。駅名標後ろのトラ55336、車票は「北山田」と読め、木材もしくは硫化鉄を搬出するために北山田駅が手配した貨車なのかもしれない。D60牽引の貨物列車はここ、豊後森からは8620が牽いて西進する。4番線の留置客車は独特な折妻形状からオハフ33と思われる。

2番3番線ホームから見た豊後森駅本屋。重厚な寄棟の瓦屋根、ホーム差しかけの軒樋と縦樋、規則正しい窓枠と羽目板が国鉄駅の風格を作っているように感じる。閉塞装置のある張出し脇に掲げられた円板は鉄道気象告知板だろうか。

鳥栖から8620が牽いて来た貨物列車は豊後森で一旦小休止。ここからは機関車も列車番号も変わり、D6057〔大〕牽引の6691レとなる。

大分発鳥栖行上り列車がD6062〔大〕に牽かれて入線する。リヤカーに積まれた手小荷物はこの列車に積込まれるのであろう。編成の途中にオハユニかオハニが組込まれているのかもしれない。豊後森駅上下ホーム先端には頑丈そうで無骨な給水ホースが備えられていた。 630レ

D6062〔大〕の機関助士から通票を受け取る。当時憧れた鉄道シーンが胸に刺さる。本屋側1番線は落成したばかりの真新しいキハ45602〔分オイ〕先頭の鳥栖発大分行627Dが待っていた。

大分行気動車が出た後、上り出発信号機の矢羽根が下がり、鳥栖行630レは豊後森を後にする。「鳥栖行」を掲げたオハフ33488〔分オイ〕は年季が入っているように見えた。 630レ

キハ45 602〔分オイ〕は「大分」行を掲げてとても眩しく映る。キハ45 600番台は簡易郵便荷物車でアコーディオンカーテンで客室と仕切ると聞いていたが、この写真にその様子が捉えられていて感激する。
写真:小川秀三さん
撮影:豊後森 S44(1969)/4/10