転轍器

古き良き時代の鉄道情景

田ノ浦近く 大分交通別大線

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 「72年間のご利用ありがとうございました」のお別れ装飾を施した150形158は田ノ浦を出て巨大な松がそびえる下、ゆるやかな左カーブを行く。かんたん~両郡橋間の単線区は白木・田ノ浦・別院前の停留所が設けられ、交換設備は仏崎離合所と別院前の2箇所であった。 田ノ浦~別院前 S47(1972)/4/4

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 仏崎の難所を過ぎるとおだやかな入り江が開けて田ノ浦へと向かう。海岸線は波打ち際が見え、大きな松も所々健在であった。 仏崎~田ノ浦 S47(1972)/4/3

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 電車は高崎山の麓、田ノ浦の入り江に沿った緩やかなカーブを進む。別大線のシーサイドコースは地形に忠実に合わせてレールが敷かれている。築堤上の日豊本線は複線電化時の昭和42年8月に廃止された仏崎信号場が設けられていた。 仏崎~田ノ浦S47(1972)/4/3

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 大分駅前行電車が通り過ぎた後、日豊本線下り線を貨物列車がやってくるのがわかり慌てて築堤を這いあがった。かつての仏崎信号場の位置をED7616〔大〕の牽く適度の長さの貨物列車が通り過ぎて行った。 日豊本線東別府~西大分 S47(1972)/4/3