転轍器

古き良き時代の鉄道情景

来宮


 丹那トンネルの上から構内を見ていた時、突然現れた荷物列車に慌ててカメラを向けた。来宮東海道本線上にあるがホームは伊東線にしかなく伊東線の駅であった。場当りのスナップでネガ袋から出ることのないコマであったが年月が経って改めて見ると味わいが深まってきているような気になる。複々線のような配線は内側2線が本線で眼下のトンネル手前から分岐し、外側は熱海折返しの留置線として使われていた。留置の153系は5輛編成で10+5の附属編成なのであろう。EF58の荷物列車はパレット系は見当らず旧形を連ねた編成で良き時代であったといえる。後方に来宮駅ホームと架線ビームが確認でき、海側の側線にはトラが置かれているのが見える。本線に沿って建ち並ぶ鉄道施設のストラクチャーが目にしみる。 荷31レ 東海道本線熱海〜函南 S51(1976)/2