転轍器

古き良き時代の鉄道情景

物資別適合輸送


 物資別適合輸送とは石炭や石灰石など積荷に合せた専用貨車を仕立てて積出駅から操車場を経由せずに直送する輸送形態である。九州西側では石炭・石灰石・セメント・自動車・鮮魚等の専用列車が多く設定されていた。東九州の輸送力の小さい亜幹線では肥料・石油・化成品・化学薬品などの物資別適合貨車を混成した貨物列車が細々と走っていた。国鉄時代末期に撮ったED7679〔大〕の牽く貨物列車は黄色い液化塩素専用のタキ5450とクリーム色の独特のスタイルをした穀物専用のホキ2200が編成の主要品目であった。タキ5450は南延岡へ、ホキ2200は高鍋へ運用されるものと思われる。 日豊本線鶴崎 S61(1986)/2